コンバインドレシオ

保険会社も倒産する可能性がある現在では、自分が加入しようと思っている保険会社や、加入している保険会社の経営状況などを把握することはとても大切です。保険会社の経営状況を知る上では、いろいろな数値が指標とされますが、その中の一つが「コンバインドレシオ(Combined Ratio=合算割合)」です。
コンバインドレシオとは、その保険会社の「損害率」と「事業費率」を足したものです。損害率は、保険料収入に占める保険金支払いの割合を表します。また、事業費率は保険料収入に占める経費の割合を示します。つまり、保険金支払いと経費で、保険料収入のどれくらいを使っているのかという指標であるわけです。
例えば、1億円の保険料収入のある保険会社のコンバインドレシオが90%だったとすると、保険金支払いと経費で使っている金額は9000万円となり、利益が出ていることになります。
このコンバインドレシオが100%を超えていたとすると、保険料収入よりも保険料支払い額と経費の方が大きいので、その保険会社は赤字経営に陥っているということになります。
一般的な保険会社のコンバインドレシオは、80%台後半から90%台前半くらいです。コンバインドレシオが高い会社は、その分経営効率が悪いということになりますが、あまりに低いと適正な運営がされているかどうかが、少々怪しいと言えるかもしれません。
つまり、およそ90%前後のコンバインドレシオを達成していれば、その保険会社の経営状況が赤字ではなく、保険金の支払いも行われているという、一つの証拠ともなるわけです。
ただし、コンバインドレシオのみを見て判断するよりも、損害率と事業費率のバランスも見ておいた方が、より正しい判断をすることが可能です。
例えば、コンバインドレシオの上下が損害率の割合と比例しているのであれば、交通事故の増加などによって保険金支払い件数が伸びてコンバインドレシオが上がることがあったということですので、コンバインドレシオの推移に不自然な点はありません。
これに対して、事業費率が不自然に増減してコンバインドレシオを上下させているようですと、経営方法に問題がある可能性があると言えるのです。コンバインドレシオと、その内訳の推移を見ることで、その保険会社の経営状況や経営手腕の一端を見ることができるというわけです。
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